ドラマが突きつける家事の現実
妻が熱心に視聴していたドラマ『じゃあ あんたが作ってみろよ』を横で眺めていたら、思わず冷や汗が出た。タイトル通りの言葉を、私自身も家庭内で投げかけられた記憶が微かにあったからだ。この作品は、料理を「たまにする趣味」として捉える男性と、それを「終わりのない日常」としてこなす側の温度差を容赦なく描いている。
効率化や合理性を重視するビジネスマンほど、家事をタスクとして甘く見積もる傾向がある。私もその一人で、論理的に考えれば料理など手順通りの作業だと思い込んでいた。しかし、ドラマの主人公が直面する「何を作るか決めるまでのコスト」や「後片付けまで含めた重圧」は、まさに自分の無理解を鏡で見せられているようだった。
効率化ガジェットで解決しない壁
私は生産性向上ツールや最新ガジェットが好きだ。料理においても、高性能な自動調理鍋やマルチプロセッサーを導入すれば、家事分担の問題は解決すると考えていた。しかし、ドラマを通じて気づかされたのは、ツールを使いこなす以前の「献立のパズル」を解く苦労だ。冷蔵庫の在庫を把握し、栄養バランスと家族の好みを天秤にかける作業は、CPUの並列処理に近い負荷がかかる。
高価なガジェットを買って満足するのは、あくまで所有欲の充足に過ぎない。実際にキッチンに立ってみると、道具の準備から洗浄、シンクの掃除までを含めた「泥臭い工程」の連続に圧倒される。効率化の前に、まずその工程の解像度を上げることが、真の家事分担への第一歩だと言える。
料理を自分事にするためのTips
ドラマの教訓を活かし、まずは「名もなき家事」の可視化から始めることにした。具体的には以下のステップを実践している。
献立のテンプレート化: 毎日ゼロから考えず、曜日ごとにメインの食材を固定する。
在庫管理のデジタル化: 共有のメモアプリで、調味料の残量を夫婦で同期する。
後片付けのセット化: 「作る」と「洗う」を分離せず、調理の合間にシンクを空にする習慣をつける。
これらは技術的な解決策だが、最も重要なのは「作ってもらうのが当たり前」という思考のバイアスを外すことだ。高性能なガジェットを使いこなすスキルがあるなら、それを家事のワークフロー改善に転用する視点を持つべきだろう。
検証後の現状メモ
ドラマ視聴後、週2回の夕食担当を継続中。
自動調理鍋の使用頻度が上がったが、事前の食材カットに一番時間がかかることが判明。
「何でもいいよ」という発言が、相手にどれだけの意思決定コストを強いるかを痛感した。
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