震災

震災以来、自由に食事を取ることや

満たされた生活をすることに

なんとなく気が引けてしまう。

商品がふんだんにならんでいる

スーパーやコンビニ。

いま、このとき、この場所で

被災地で起きていることを考えると、

同じ国の中でも、こんなにも違いがあることに、

やるせなさを覚えてしまう。

なんとなく、都会の様子が気になって、

今日は一日、朝から大阪の方に出た。

何も飲まず、食わず。

唯一、ピーナッツと、レーズンをカバンに

詰め込んで・・・

まず、真っ先に気づいたことは、

人間は水がもっとも大事だということだ。

食べ物を食べたくても、唾液が真っ先に出なくなるのだ。

すかさず、自販機でペットボトルのお茶を買う。

午前中は、小出しにピーナッツとレーズンを

少しづつ、ついばんでいた。

まるで、小動物が道々に落ちている餌を、

探しながら歩いているように・・・

昼過ぎまで、そんなことを繰り返していると、

いよいよ、胃の中の空腹が限界に達したのだろうか。

何か食べなければ、いけないという危機感をもった。

安易に入手できる食料を求めて、

マクドナルドの看板を見つけて、

ハンバーガー、ポテト、コーラを頼んでしまった。

やはり、被災地の生活なんて、

半日も我慢できないんだと、

身をもって感じた。

人間に必要な水は、一日に２リットルと言われている。

いま被災地に必要なものは、大量の水だと思う。

食料も大事だとは思うが、水で空腹を満たすことは、

ある程度は可能だ。

食料を供給するにしても、なるべく水分量の多い食料がいい。

気をつけないといけないのは、インスタントラーメン。

インスタントラーメンは、お湯が必要になるのだから、

大量の水の供給が必要である。

果物や野菜など、ある程度、水分を含んだものであれば、

それ自体で栄養と水分が補給できるので、

一石二鳥である。

被災者の生活は、山での遭難に近い。

いつも装備は万全にしているつもりであるが、

予期せぬ状況になることも想定して、

日ごろから訓練することが大事だと思った。