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"第二次大戦中、オーストラリアの日本人捕虜収容所で起きた悲劇を描いたドラマ。44年、“生きて虜囚の辱しめを受けず""という教えの下、自決を遂げるために捕虜収容所を脱走した1104名の日本兵の生き様を通して、戦争の悲劇と人間の生命の尊厳を描く。"
テレビ放送なので、ドラマ仕立てであるが、
内容は非常に重たい、歴史的事件を扱ったものである。
生きるか死ぬかのどん底の戦時下にあったにも、
オーストラリアの捕虜は、食料にも困らず、
強制労働もなく、ジュネーブ国際条約に乗っ取って
丁重に扱われていた。
この国際条約は戦後になるまで、
大日本帝国の国民はおろか軍人さえも
知ることは無かった。
軍人教育の中では、最大の名誉は戦死することであって、
捕虜になるということは恥であり、
その汚名を残さないための
唯一の方法が、死ぬということだった。
多くの祖先が、この国を守るために死んでいき、
我々は、彼らに死によって、いま生かされている。
このことの事実は、やはり真摯に受け止めなければ
ならないだろう・・・
このような歴史の事実を知り、
戦争というものがどんなものであるかを知る。
現代の我々にできる唯一の選択肢は
このような恩返しぐらいしかないだろう。